工学院大学附属中学校・高等学校

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予約開始から即満席!校風がよくわかる 夏休み自由研究教室

inter-edu’s eye

ここ数年の間に、私学では夏休み期間を利用した自由研究イベントの開催が流行しています。それらの多くは普段の授業の枠を越えたユニークな実験、好奇心を掻き立てる題材、さらには家族みんなの思い出に残る授業とするために保護者同席のような共通点が見られます。将来の受験生に魅力を知ってもらうための機会として、各校が創意工夫したワークショップを体験できるのが人気の理由です。そうしたイベントの先駆けとして実施されてきた工学院大学附属中学校・高等学校(以下、工学院)での夏休み自由研究教室のレポート取材を通して、学びの楽しさや工学院独自の校風をご紹介します。

参加者全員が「学び」を得られるきっかけを目指して

年々規模とワークショップの講座数を拡大し続けてきた工学院の夏休み自由研究教室。今年は八王子市と教育委員会の後援イベントとなり、同校で過去最大・最多のワークショップイベントが実現しました。23種類ものワクワクが詰まったキャンパスでは小学3~6年生と保護者が集まり、1限・2限の講座を思いっきり楽しみました。

  • 校長先生のピクトグラミング教室
    (情報)

    非常口に掲示されているような人型ピクトグラム。東京オリンピックで世界から知られるようになった日本的デザインを採り入れながらプログラミングして動かします。

  • バナナのDNAを取りだそう
    (生物)

    クッキング感覚でバナナの謎を解き明かす科学実験。アルコールを用いて生命の設計図に触れる、初めての科学者体験です。

  • きれい!3色LEDにトライ
    (物理)

    赤・青・黄色のLEDを組み合わせて、虹色に輝く不思議な光を作ります。工学院大学教授が講師として参加します。

  • オリジナルタッセルしおり
    (国語)

    手作りのタッセル(束ねた紐の房)しおりで読書タイムを素敵に彩ります。お気に入りのワッペンを付けて読書の時間を楽しみましょう。

ここでお気づきの方もいらっしゃるかも知れません。
工学院は校舎の目前に位置する工学院大学の附属校なので、当然のように理系・工学系の授業に強みを持っています。それにも関わらず、国語や地理、さらには歴史などの文系科目要素を織り交ぜた講座設定には理由があります。

それは、「教える(教員)」「教えられる(生徒・子ども)」といった立場を超え、イベントに参加する全員が新世代の発想と旧来の知識を融合させて、新しい学びに昇華させることを目的としているからです。

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工学院大学の研究室からは多数の大学生がワークをお手伝いしました
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小学生の友だちが来るので進んで受付を担当したという中1生
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中野由章校長ご自身が指導する講座ではノートパソコンを駆使しました

これから子どもたちが学校で過ごす頃には、附属校として最大のメリットは進学ではなく、スケールメリットを存分に活かした中高大連携教育にあります。そこで今回からは工学院大学の教授をはじめ、研究室(ゼミ相当)に所属する大学生が講座中のワークをお手伝いすることになりました。

小学生の素直な質問に従来とは違った視点を持つ大学生もいれば、何でも知っているお兄さん・お姉さんに憧憬の念を抱いた小学生もいることでしょう。お互いに異なる年代や立場にありながら、一緒にゴールを想像して手を動かす時間を過ごし、それらから言語にしづらい「何か」に気づき、思いを巡らせる体験そのものがこのイベントの「裏の楽しみ方」でもあります。

来場者にとって「未来のわが子像」となるアンバサダーの存在

工学院の体験型イベントといえば、ぜひとも知っておきたいのがアンバサダーの活躍です。在校生がボランティアスタッフとしてイベントに関わり、来場者のお手伝いをするという役割を担っていますが、その中で最も重要なのは「小学生との交流」でしょう。アンバサダーは学校側と受験生の接点であり、どのような中学校生活を過ごしているのかを知れるロールモデルでもあります。
そこで、アンバサダーの皆さんが集まるブースでお話しを聞かせてもらいました。

黄色のイベントTシャツをデザインした工学院アンバサダーの皆さん
Aさん(後列中央)

Aさん(後列中央)

私は美術部に所属しているので、持ち前のデザイン力を活かして今回の黄色いイベントTシャツのワンポイントをデザインしました!みんなが着てくれることが誇らしくて、今後の自信にもなります。

Bさん(後列左)

Bさん(後列左)

2年前に初めてアンバサダーに参加してから、来場者の方と触れ合う楽しさを知りました。その時にもインターエデュから取材を受けましたが、今もボランティアに参加するのが好きなのは変わっていませんよ。

Cさん(前列中央)

Cさん(前列中央)

高校3年生なので最後の夏に母校の思い出を作りたいと思ってアンバサダーに立候補しました。5年間を過ごしてきた校舎が校外からの来場者で賑わうのはとても新鮮な気持ちになります。小学生の皆さんには少しでも工学院の良いところを知ってもらえると嬉しいです。

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国語要素を採り入れた「オリジナルタッセルづくり」
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幻想的な光の世界を作る「万華鏡&ランタンづくり」
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さりげなく置かれた生き物たちが小学生の目を惹きます
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小学生と中学生が気軽に交流できる雰囲気の良さがあります
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大学生がお手伝いする「きれい!3色LEDにトライ」

勉強の概念が変わる楽しそうなワークショップの数々

ひょっとしたら工学院だけ?そう思わせるような他で見たことのないユニークな講座・ワークショップのハイライトを抜き出しました。

  • 多面体オブジェをつくろう
    (数学)

    身近な素材で立体模型作りに挑戦。面の形、辺の数などから法則や特徴を発見して美しい数学の世界に入っていきます。

  • 古代のはにわを作ります
    (歴史)

    埴輪(はにわ)は古風の守り人だと知っていますか?古代の文化に触れながらオリジナルのはにわを作って感じる古代のロマン。

  • トキめきクロスワードパズル
    (地理)

    世界中の国名を組み合わせるクロスワードパズルで目指せ、パズルマスター。見事に完成させたら素敵な記念品がもらえます。

  • エコカーで脱酸素GOGO!
    (環境)

    低燃費ガソリン車・ソーラー自動車・電気自動車の違いを知って考える、未来のクリーンエネルギー。レーサー気分でコクピット乗車体験もできます。

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規則性が美しさを醸し出す「多面体オブジェをつくろう」
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これはいったい何者?「古代のはにわを作ります」
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光学顕微鏡で400倍の世界観「ようこそ!マイクロの世界へ」
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光ファイバーで仕上げる「夏のきらきら花火作り」
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最先端の生命科学に触れる「バナナのDNAを取り出そう」

こうした全校舎を利用するイベントの場合、ワークショップの合間に親子一緒でキャンパス見学をできるというのは大きな魅力です。自動販売機の数や食堂にたっぷり入り込む日差し、中庭から見えるちょっとした風景からトイレの清潔度にいたるまで、オープンキャンパスのような状況になっているからこそ、親子で感想を話し合いながら歩いて回れる機会がとても重要です。

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親子で参加した今日この日が良い思い出に変わります
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普段は保護者が立ち寄らない食堂の風景
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100均グッズでものづくり大作戦「キラキラスノードームを作ろう」
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お父さんの方が興奮気味?「エコカーで脱酸素GOGO!」
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図書館には3Dプリンターが複数台常設されています

八王子市・教育委員会が後援となり、より広域の小学生家庭にも知られるようになった当イベントは、予約開始の6月末当日には席が埋まってしまったワークショップ・講座があるほどの人気が定着しました。その理由は、これまでご覧いただいたように、参加者が求める要素を全て満たしているからではないでしょうか。

アンバサダー(在校生スタッフ)として、あるいはサイエンス部などの所属メンバーとして生徒たちが参加するだけでなく、中高大連携がスタートした今年からは工学院大学教授や研究所スタッフ(大学生)も加わり、さらに規模が拡大しました。そこに小学生の皆さんが訪れることで、今までになかった化学反応(交流)が生まれました。残念ながら今年は参加できなかった皆さんも、ぜひ2025年の夏には予約受付をトライしてみてください。きっと満足できるはずですよ。

編集後記

イベント取材の際はいつも、記事上では紹介しきれないほどの撮影画像を取ったり、感動させられたりするサイドストーリーに巡り会います。それは学校という「生きる空間」が持つ奇跡の力だと思っています。受験学年のお子さまを持つ保護者はもちろんのこと、まだ受験を悩む段階の親子で構いません。ぜひとも学校現地の空気感を体験してみてください。その時はきっと新しい発見ができるはずです。

イベント情報一覧

第4回 学校説明会・入試予想問題体験会

(小6生対象:4科・2科・英語・適性検査型)
2024年11月23日(土・祝) 13:00~

クリスマス学校説明会

2024年12月21日(土) 13:30~

入試対策説明会

2025年1月11日(土) 14:00~