掲載日:

学園祭で「学術的なプレゼンテーション」!?中学1年生の大きなチャレンジ

inter-edu’s eye

2023年度から共学化され、注目を集めているサレジアン国際学園世田谷中学高等学校。秋の学園祭にも、学校の姿が大きく変わろうとする兆しが現れていました。今年から、行事の華やかさはそのままに、中学1年生が来場者を前にプレゼンテーションをするイベントが初開催! 学術的な内容について生徒が発表する一幕がありました。プレッシャーを感じつつも、大きな一歩を踏み出した生徒たちに、初めての学園祭の思い出を聞いてみましょう。

本科クラス・インターナショナルクラスで「世界を視野に進路実現」

サレジアン国際学園世田谷中学高等学校(以下、サレジアン国際学園世田谷)は、本科クラス・インターナショナルクラスの2種類のクラスを編成。インターナショナルクラスは海外大学を狙いやすく、グローバルな進路実現が見込める環境となっています。
さて、今回はこちらの皆さんに、学園祭でのそれぞれの挑戦について聞きました。

本科クラス

T.K.さん 軽音楽部
T.K.さん 軽音楽部
K.A.くん eスポーツ部
K.A.くん eスポーツ部

インターナショナルクラス

M.O.くん バスケットボール部 中国での生活経験あり
M.O.くん バスケットボール部
中国での生活経験あり
A.R.さん 演劇部 ニュージーランドでの生活経験あり
A.R.さん 演劇部
ニュージーランドでの
生活経験あり

学園祭で味わった「いつもと違う緊張感」

学園祭を終えた感想を教えてください。

T.K.さん

普段の授業でも、人前で発表する場面はたくさんあるのですが、来場者の方を前にするとまた違った緊張感がありました。

K.A.くん

プレゼンテーションは本番に向けて準備してきたことをやりきれてうれしかったです。

M.O.くん

最初は「上手くプレゼンテーションができないかもしれない」と不安だったのですが、思った以上に良くできました。もっと自信を持って大丈夫だと思えました。

A.R.さん

学園祭では、プレゼンテーションだけでなく、演劇部の舞台でも人前に立ったので大変なこともいっぱいありましたが、友達といろんな出し物を見て、交流をすごく深められました。

学術的な領域へ!世界を見つめる中学1年生たちの探究

生徒たちにプレゼンテーションの内容をお聞きしたところ、本科クラスは「自分の気になることを探るためのオリジナルの学問を考える」、インターナショナルクラスは「“culture”をテーマに自分で決めたトピックについて世界の国々を比較する」ことがテーマだったと言います。

どんなことをプレゼンテーションしたか教えてください。

T.K.さん

私は『救助情報プログラム』という学問を発表しました。災害対策の一環として、過去の災害事例のデータを集めて、新しい取り組みを考える基礎にするというものです。以前、避難所に行った経験から思いつきました。

K.A.くん

僕は国際問題を解決するための「未来を切り開く歴史学」について、プレゼンテーションしました。海外のニュースを見ていると、さまざまな問題が起きています。でも、意外なことに歴史を振り返ると、よく似た出来事がすでに起きているのです。そこから発想を広げていって、歴史の知識を活かして、問題解決につなげる学問を提案しました。

プレゼンテーション

M.O.くん

3年にわたって住んでいた中国について、地域ごとのお正月をそれぞれ紹介しました。国土が広いため、同じお正月でもいろいろな祝い方があって、「もっと中国について知りたい」と思いました。

A.R.さん

私が選んだトピックはクリスマス。過去に生活していたニュージーランドと他の国のクリスマスを比較して、文化的な違いに迫りました。ニュージーランドのクリスマスは夏のイベントなので、サンタクロースがサーフィンしていることや、ヨーロッパのある地域では「クリスマスの日に新しい服を着ていない人は、巨大な猫に食べられてしまう」という言い伝えがあることに触れました。

プレゼンテーション

プレゼンテーションを聞いている人の様子を見て、感じた手ごたえを教えてください。

T.K.さん

最後に拍手をいただいて、「やりきった!」と思えました。最新の災害ニュースを交えて分かりやすく話したのが良かったと思います。

K.A.くん

話している間、うなずきながら聞いてくれる人がいて、自分の考えが伝わっていることを実感できました。でも、自分ではもっと改善できると思っていて、発表内容や話し方をもっと見直していきたいです。

M.O.くん

僕は準備期間に「真面目な印象のプレゼンテーションをしてしまうと、覚えたことを読み上げているように見える」ということに気づき、普通に話している雰囲気を出すように工夫しました。終了後、聞いていた人から質問があって、うれしかったです。

A.R.さん

来場者の方が私の目をまっすぐに見て、面白いところは笑ってくれて、こちらも明るくプレゼンテーションができました。

プレゼンテーション成功の理由は未来志向な授業の積み重ね

サレジアン国際学園世田谷の生徒がプレゼンテーション上手な理由は、中学1年生からのハイレベルな学習にあります。本科クラスでは「プレゼミ」、インターナショナルクラスでは「SAP(サレジアン・アカデミック・プログラム)」という授業があり、ディスカッションやプレゼンテーションにチャレンジしてきました。

本科クラスの「プレゼミ」では予測困難なVUCA時代を生き抜く発想力と行動力を、インターナショナルクラスの「SAP」はAll Englishで1年生のテーマ“文化学”を多角的な視点で考察し、自らの考えを表現し発信する力を育てます。どちらにも未来志向な学校の姿勢が表れています。
中学2年生からはさらに授業内容はハイレベルに! 自分の興味があることをテーマに、恵まれた環境で探究できます。

授業
授業
授業
授業

部活動パフォーマンスに体験会!中学1年生の活躍

もちろん学園祭はプレゼンテーション以外にも思い出がいっぱい!
心に残っていることを話してくださいました。

学園祭の思い出を教えてください。

T.K.さん

私は軽音楽部のライブがあって、本番1週間前からずっとドキドキでした。学園祭前日にいろいろな部活動がパフォーマンスを披露する機会があったのですが、演劇部の発表が素晴らしくて、勇気づけられた気持ちになりました。

A.R.さん

演劇部は先輩のオリジナル脚本で、SNSでの誹謗中傷などを題材に、責任ある情報発信や行動の大切さを訴える現代劇を上演しました。私はSNSで発信された言葉を心の声として読み上げる役と大道具係を兼任していて忙しくも有意義な時間でした。

M.O.くん

所属しているバスケットボール部は、部活動体験会を開いて、来場した小学生にプレーしてもらいました。僕は来場者案内をする係だったのですが、思ったよりもしっかりできて「良い仕事したな」と思えました。

K.A.くん

友達と一緒に校内を回りましたが、想像以上に来場者の方がいて、ビックリしました。これからの探究学習について目標を考えるきっかけもつかめたと思います!

部活動パフォーマンス
部活動パフォーマンス
部活動パフォーマンス

編集後記

洗練された学校の文化を感じさせる校舎、世界に開かれたグローバル志向の教育課程。大きな注目を集めるサレジアン国際学園世田谷は、学園祭も「楽しい行事」から一歩進み、学術的な領域に踏み込もうとしています。生徒が楽しみながら、世界への視野を広げていく…そんな理想的な教育の姿が実現されている印象を受けました。

イベント情報

  • 学校説明会2024年1月13日(土) 10:00~12:00
  • 第1回入試説明会2023年11月18日(土)
    10:00~11:30(小学6年対象)・14:00~15:30(小学3〜6年対象)
  • 第2回入試説明会2023年12月23日(土) 10:00~12:00

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:サレジアン国際学園世田谷中学高等学校