白百合学園中学高等学校
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九段下駅と飯田橋駅から徒歩圏にある白百合学園。伝統あるミッションスクールである同校は、学年の約3分の2は併設小学校出身者。そして中学からの入学者と帰国生が均等にクラスに入ります。
同校の帰国生入試では筆記試験の外国語において、英語かフランス語を選択できます。また第二外国語としてフランス語教育を実施しているのも同校ならではの特徴です。
今回参加した生徒は2023年に入学した現在中学2年生。帰国生入試で入学した生徒2名、一般入試で入学した生徒1名がインタビューに答えてくれました。
インタビューに参加した生徒たち
L.K.さん
帰国生入試(フランス語)で入学、弦楽部
フランス生まれで10年在住。在住時通っていたインターナショナルスクールの先輩が白百合学園を受験し、自身も日本に帰ってもフランス語を学びたいと同校に進学。
K.K.さん
帰国生入試(英語)で入学、野外活動部(1月に美術部から転部)
イギリスに通算4年在住。保護者の同僚の方が白百合学園出身ということで同校を知り受験。
A.F.さん
お姉さんが白百合学園高等学校の生徒。普段から学校のことを聞き、楽しそうという印象を持ち同校進学を決めた。
入学して感じた学校の印象を教えてください。
L.K.さん 小学校から進学する併設小出身者が多いので、入学前は勝手におとなしい子が多い学校だと思っていました。私は活発なほうなので合うかなと思っていましたが、併設小出身はみんな元気いっぱいで、入学した最初の日に、併設小出身の子から話しかけてくれて嬉しかったです。
A.F.さん 姉から学校のことを聞いていましたが、宗教の時間もあるし、お嬢様っぽい子が多いイメージがありました。でも併設小出身の子たちはみんな優しく、入学してすぐのオリエンテーションで同じ趣味の子もいたことで、すぐに打ち解けました。
K.K.さん 併設小出身者は併設小出身者だけで固まりがちなのかと思っていましたが、そんなことは全然なくて、努力しなくても自然に仲良くなれるような環境でした。リーダー的な人もいて、頼りになります。
皆さんが在籍しているクラスはどんな雰囲気ですか
L.K.さん 運動神経の良い子ばかりです。勉強でもがんばっていて定期テスト前は特に真剣に勉強します。また団結力もあり、いざというときはすぐに協力し合うような関係です。
A.F.さん とても賑やかでみんなノリの良い子ばかりです。授業でも積極的に手を上げる子が多いので、うるさいくらいかも(笑)。
K.K.さん おとなしいクラスだと思われがちなのですが、楽しい授業はとても盛り上がります。逆に苦手な分野だと静かになります。
これまでの学園生活で印象的なイベントを
教えてください。
L.K.さん すべてが印象的なのですが、合唱祭での高校3年生の合唱は、学校で最後の合唱ということもあるのかとても感動的でした。学園祭ではミスタードーナツの販売があり「学校でミスドが食べられる!」と感動しました。部活の公演も思い出に残っています。
A.F.さん
長野県の車山へ行った2泊3日の高原学校です。2日目に農場見学に行き、トラクターに乗せてもらえたのがとても楽しかったです。
学園祭は特に中夜祭が楽しくて、有志で高校の先輩が舞台でいろいろな演目を披露するのですけど、ペンライトを持参して、推しの先輩が出るとペンライトを振りながらみんなで声援を送っていました。
L.K.さん 高原学校ではお化け騒ぎがあって、みんなでドキドキしながら夜を過ごしたことが思い出です。
学校の授業はどうですか。帰国生のお二人は英語、フランス語の時間はそれぞれ取り出し授業を受けていらっしゃいますね。
L.K.さん
先生のお話がとても面白いので、どの授業も好きです。
フランス語の取り出し授業は中1から中3まで合同で授業するので、フランスのインターナショナルスクールで一緒だった2つ上の先輩と再会できました。授業ではフランスの新聞を読み、フランスから見た世界や日本のことなどをディベートしたりします。違った視点で日本のことを知ることができ、興味深いです。
K.Kさん 私は英語の授業が好きです。帰国生向け英語のクラスは8名で、ネイティブの先生が教えてくださいます。文法を改めて学んでいますがやはり難しいですね。また英語でギリシア神話を読んでいるのですが、とても面白いです。
A.F.さん
世界地理が好きです。授業に関連した先生のお話がとても楽しい。
英語は併設小出身の子が小学校からずっと勉強しているようで、ついていくのが大変ですが頑張って勉強しています。フランス語の授業は中1の間は一般受験の生徒だけで授業を受けます。こちらは私たちのペースでゆっくりと学べていますが、一人ひとり当てられることもあるのでしっかりやらないと、と思っています。
将来の目標はありますか
L.K.さん フランスと私はやはり切り離せないので、フランス語を活かした仕事がしたいですが、今は学校のことを精一杯頑張りたいです。
A.F.さん 教師になりたいと思っています。先生たちを見ていると大変そうですが、楽しくできそうだなと思っています。
K.Kさん 私はIT関連の仕事につくか、医者になりたいなと思っています。「国」という枠を超え、世界で多くの人の役に立ちたいです。
白百合学園を目指す受験生にメッセージをお願いします。
L.K.さん 帰国した当初は日本語が苦手で、漢字、ひらがな、カタカナを一から覚えるなど大変でした。受験は仏語でエッセイを書く試験もあるので文章を書くことが大事。そのためにも本をしっかり読むと良いと思います。
A.F.さん メンタルが不安定な時期があると思います。私は受験5カ月前が大変な時期でしたが、「受験が終わったら推し活を再開しよう!」と思い、乗り切りました。目標を持って頑張ると良い結果が出ると思います。
K.Kさん 受験勉強をしていた期間中に弟が生まれて、弟との時間がすごく癒やしになりました。受験は大変なので、適切に休憩を取ることも大切だと思います。
中学1年生を担当する同校の先生に生徒の様子をお聞きしました。
得意なことを活かし、
互いに教え合う生徒たち
元気で向学心旺盛な生徒が多い学年です。授業内でのアドバイスを聞いて、中学校では学習にどのように取り組めばいいのかを試行錯誤して、学習のペースをつかんでいます。
併設小出身者は中学から新しく入ってくる生徒との交流を楽しみにしています。中学から新しく入ってきた生徒に積極的に話しかけ、学校のことを親切に伝えている様子が見られます。
一般入試での入学者は、思っていたより併設小からの進学者には活発な生徒が多く、なじみやすいと感じ、次第にそれぞれ自分らしくのびのびと力を発揮していました。
帰国入試での入学者は、理社の学習に不安を持っている生徒もいるようです。中学では、基礎的な内容から学習をしていますので、そこまで心配する必要はありません。
入学後のオリエンテーションではあえて機械的にグループ分けをし、学校内を巡ったりゲームをしたり、話したことがないクラスメイトとも話せるような機会をつくっています。その後の行事でもさまざまなグループで活動するほか、部活動などで交流を深めています。休み時間もクラスを超えて交流を広めている様子が見られています。
受験生に向けて
143年続く歴史と伝統を生かしながら、生徒一人ひとりが持っている力を延ばせるような教育を実践しています。日々の経験を柔軟に吸収し、自分としっかり向き合いながら成長しようとする方をお待ちしています。
学校イベント
学校見学会
6月15日(土)
学校説明会
7月6日(土)、10月26日(土)、
11月16日(土)、12月7日(土)
海外帰国生対象学校説明会
7月27日(土)
海外帰国生対象オンライン個別相談会
8月24日(土)