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inter-edu’s eye
東京都内の代表的なミッションスクールである玉川聖学院中等部・高等部。6年間かけて、キリスト教の価値観を土台として、自立心を高めていく教育を実践しています。その最後を飾る高校3年生は、それぞれの進路実現に向けて歩み出す時。これまでの学校生活を振り返る行事、心を一つにする体育祭での創作ダンスなどを通して生徒が変わっていく過程に迫ります。
- 1友達の真剣さを大切に 一人ひとりがアクティブになれる学校
- 2千葉・鴨川に宿泊学習 自分と向き合う旅へ
- 3受験も団体戦で!全員で心を一つに
- 4中高時代の最後を飾る 体育祭のラスト・ダンス
- 5改めて気づくミッションスクールの教育で得られたもの
- 6温かな校風のミッションスクールでチャレンジする土台を
- 7イベント情報
友達の真剣さを大切に
一人ひとりがアクティブになれる学校
玉川聖学院中等部・高等部(以下、玉川聖学院)は東京都世田谷区の自由が丘駅近く、閑静なエリアにある学校です。玉川聖学院の1日は毎朝の礼拝で心を落ち着けてスタート。ありのままの自分が受け入れられている安心感を得ることで本来の自分を発揮できる環境です。
今回は生徒のお二人に学校生活について、そして高校3年生になってからの変化についてうかがいます。
中学受験生に向けて、学校の魅力紹介をお願いします。
将来に悩んでいる人におすすめの学校です。玉川聖学院では、さまざまな体験を通して目標を見つけられます。私は「玉聖アクティブプログラム」という体験学習の一環として、自由が丘のお祭りであるスイーツフェスタや女神まつりに参加し、人を惹きつけるイベントを運営する喜びを知りました。「大学で経営を学ぶ!」という思いが強くなるきっかけになりました。
A・Sさん
先生方はみんな、穏やかに接してくださいます。どんな悩みも聞いてもらえるので、素の自分を出すことができます。女子校は、「人間関係で苦労しそう」というイメージがあるかもしれませんが、玉川聖学院なら大丈夫! 何かを一生懸命やる人を茶化したりする人もいません。自分のやりたいことが思いきりできます!
S・Mさん
千葉・鴨川に宿泊学習
自分と向き合う旅へ
5月中旬に、玉川聖学院では全学年で校外授業が行われます。高校3年生は1泊2日で千葉県鴨川市を訪れました。この行事のメインは学校生活を振り返り、今の悩みに向き合う「分かち合い」の時間です。グループで話し合いながら絆を深め、進路実現に向けて気持ちを新たにするきっかけにもなったようです。どんな2日間だったかうかがいました。
バスで鴨川市まで移動する間はいつもどおりワイワイガヤガヤしていましたが、会場について振り返りの時間になるとみんな真剣でしたね。
A・Sさん
ずっとホームルーム委員を務めてきましたが、最初の時期は失敗も多かったことを思い出しました。中学1・2年生の宿泊学習で、全体を仕切ろうとして感情的になってしまって…当時の先生から「周りが見えていないかもよ」と言われてハッとしました。
S・Mさん
入学したばかりのころはいろいろ上手くいかないこともありましたね。でも、私は中学2年生になって、所属しているダンス部に後輩が入って来てから「憧れられる先輩になろう」と決心して変わりました。
A・Sさん
「分かち合い」の時間でも、こんなふうに深いことまで話し合えましたね。
S・Mさん
自分を反省して打ち明けたことについて、「6年間すごく積極的にチャレンジしてきたよね」と温かい言葉を返してもらえてうれしかったです。
A・Sさん
受験も団体戦で!
全員で心を一つに
やりとりの中で、改めてクラスの良さに気づけましたね。みんな個性豊かだけど、テーマを決めて話し合うときは本当にスムーズでした。「お互いの意見を否定しない」という信頼関係が築けているからでしょうね。
S・Mさん
普段は話せないことも話せて良かったです。「分かち合い」のテーマのもう一つは「今、抱えている不安や課題」。「みんな受験について悩んでいるんだな」と気づけて良かったです。自分だけじゃないんだと勇気が湧きました。
A・Sさん
最後に話し合ったことのまとめを学年全員の前で発表するときも、受け入れてくれる感覚がありましたね。ここまで大勢に対して、内面的なことを話す経験は初めてでしたが、不思議と落ち着いてできました。
S・Mさん
受験の不安が消えたわけじゃないけど、「みんなで励まし合いながら笑顔で終わりたい」という思いが生まれました。
A・Sさん
中高時代の最後を飾る
体育祭のラスト・ダンス
春の校外授業以外にも、全ての行事に最終学年ならではのきらめきが。4月に開催された体育祭の「創作ダンス」についても全体の統括を務めたお二人に聞きました。
学年全員で披露する作品の時間は10分。ダンスが苦手な人も、覚えやすいように振り付けの教え方を工夫しました。
A・Sさん
ダンスではコロナ禍でさまざまな制約を受けてきた今までを表現しました。ミヒャエル・エンデの童話「モモ」をモチーフに、作中に出てくる時間泥棒に時間を奪われて荒廃した世界を、現在の社会に照らし合わせて、振り付け・構成を考えました。
S・Mさん
本番で心がけたのは、とにかく笑顔を絶やさないこと。たまたま家族が私のスタート位置の正面に座っていたのですが、集中を乱さずに踊りきれました。
A・Sさん
これまで授業で取り組んできた創作ダンスもこれで最後かと思うと不思議な気持ちでした。
S・Mさん
改めて気づく
ミッションスクールの教育で得られたもの
ふたたび、春の校外授業についてご紹介していただきます。「分かち合い」のほかにも、聖書科の先生による「メッセージ」の時間がありました。
「メッセージ」の内容は創作ダンスのことを踏まえて、モモの物語から聖書の話につながっていくという流れでとても分かりやすかったです。先生が生徒目線に立ってくれる心遣いがうれしかったです。
S・Mさん
今回のメッセージや毎朝の礼拝など、ミッションスクールならではの時間があるおかげで、中高時代を元気に過ごすことができたと改めて思いました。キリスト教の教え自体は難しい部分もあるのですが、ふと不安になったときに聖書の一節を思い出したり、お祈りしてみたりすることで、心の持ちようは変わります。
A・Sさん
「分かち合い」「メッセージ」で真剣に考えていくイベントでしたが、そのほかの時間は肩の力を抜いて楽しめましたね。
S・Mさん
「分かち合い」の時間はお互いに6年間のがんばりを認め合って涙する場面もあったのですが、イントロクイズなどの生徒企画のレクリエーション、水族館のシャチショーなどでは、いつもの楽しい雰囲気に戻りましたね。そんなふうに気持ちが切り替わるのも、みんなの関係が深いからかもしれません。
A・Sさん
温かな校風のミッションスクールで
チャレンジする土台を
最後に、卒業後の進路に関して考えていることを聞きました。中学受験生へのメッセージもお届けします。
玉川聖学院では高校1年生から受験について考える機会があり、じっくりと準備を進めてこられたなと感じています。第一志望の進路を先生に届け出て、オープンキャンパスに足を運んで…それでも悩みはなくなりません。でも、真剣に悩むことでいずれ納得できるのではないかと考えています。
A・Sさん
将来の夢は教員になること。玉川聖学院の先生との出会いを通して、学校という場で、みんなで何か一つのことを成し遂げることが大好きなんだと気づきました。今は小論文の勉強をがんばっています。
S・Mさん
中学受験生へのメッセージをお願いします。
今は目の前の受験勉強が苦しく感じることでしょう。でも、いずれゴールは来ますし、それまでの時間を大切に過ごせれば、きっと後悔することなく中高6年間を始めることができると思います。皆さんを心から応援しています!
A・Sさん
合格している自分を想像して前向きな気持ちを忘れずに勉強してください。玉川聖学院では学院祭や学校説明会があり、私たち生徒と話すこともできます。「自分が玉川聖学院に合っているかも」と思うことがあったら、ぜひ学校までお越しください!
S・Mさん
編集後記
玉川聖学院での生活がいよいよ終わろうとするなかで、自己理解を深めていく生徒たち。落ち着いたお二人の姿から、チャレンジする土台がしっかりと築けている印象を受けました。それは、ミッションスクールならではの温かい校風に包まれて、じっくりと確かな成長を遂げてきた証しなのかもしれません。
イベント情報
中等部
学校説明会
第5回 2023年10月31日(火) 10:00〜11:30
学校方針・入試について・進路結果
第6回 2023年11月23日(木) 8:50〜12:30
プレテスト
第7回 2023年12月2日(土) 10:00〜12:30
受験生向けクリスマス
第8回 2024年1月6日(土) 14:00〜15:30
学校方針・入試について・入試教科解説・進路結果
適性検査型入試説明会
第1回 2023年12月16日(土) 10:00〜11:30
学校方針・入試について
第2回 2024年1月6日(土) 9:30〜12:00
プレテスト
高等部
学校説明会
第4回 2023年11月23日(木) 14:00〜15:30
教育方針・進路結果・入試教科解説・入試について
第5回 2023年12月2日(土) 10:00〜12:30
受験生向けクリスマス