学校長からのメッセージ
1954年、東京生まれ。早稲田大学理工学部機械工学科卒業後、NECに入社。
エレクトロンデバイス応用技術部長を務めるなど25年間の会社員生活を送った後に、現職へ。
理系教育に深い理解を示す。
社会での活躍を夢見る君へ
多様性が求められる現代社会の中で、最も期待されているのは女性の力です。女性が活躍すれば、社会はもっと豊かになると言われる昨今、女子教育が担う責任は大きなものです。110余年にわたり終始一貫して女子教育を推進してきた本校は、創立当時から女性の自立を目標に、今の理系教育につながる実験機器を備えた実験室も設置して、文系・理系に偏らない教育を追求してきた学校です。
一方で学生時代の自分を振り返ると、勉強が嫌いだった自分を評価してくれた1人の教師を思い出します。あるとき、日本史の試験に出たのはすべてが記述問題、胸を躍らせて自分の考えを自由に書いたところ、先生の評価は100点満点中120点。「必要なキーワードを満たし、それ以上のところは加点した」という判定だったのです。本校でも、このような生徒の創造性を尊重した教育を目指しています。
企業人時代に学んだのは、疑問を持つことでした。「なぜ?」と考え続けていけば、やがて真実にたどり着くということを、身に染みて教えられました。もしも高校時代から疑問を持ち、問題解決をするトレーニングを受けたら、早くから社会で活躍できるはずだと確信します。
本校で3年間、学んだ君は、自信を持って巣立って欲しいと願ってやみません。社会は君の活躍を待っています。