進化を続ける安田学園の歩み
inter-edu’s eye
勉強とクラブ活動を両立させながら最難関国立大への進学を目指す安田学園中学校・高等学校(以下、安田学園)は、2022年の春に国公立大49名、早慶上理108名を輩出するに至りました。都内に数ある私学の中でも特に注目すべき進学校となった背景には、校内から変わろうとする強い決意と柔軟な指導改革がありました。
進学校としての立ち位置を確立した安田学園の現状
名実ともに進学校と呼ばれるようになった現在まで、長らく教育現場の最前線に立ってきた校長の稲村隆雄先生から、安田学園が挑戦してきた学校改革の変遷をお話しいただきました。
一貫部に導入された2コース制(2013年~)
稲村先生2013年から導入された先進コースと総合コースの2コース制ですが、実際にはその数年前から準備期間を経て実現させたものです。東大をはじめとする最難関国立大学を目指す先進コースの設置は、本校が進学校として踏み出す第一歩として必要であり、先生方の熱意、そして素直でやる気に満ちた生徒たちによって困難を乗り越え、2期生で2名、4期生で3名の東大合格者を送り出すことができたのです。総合コースも相乗効果で着実に学力が向上しています。特に、高校生の後半から取り組む志望大学別の講習が功を奏し、コースの枠を超えて切磋琢磨する学習集団が実現しました。講習を指導する先生方も東大などの最難関国立大学出身者を積極的に採用し、先生自身の受験体験を踏まえた徹底的な指導が定着しています。
稲村先生さらに、教科指導においても校外の講習会への積極的な参加を促した結果、校内での勉強会が数多く開催されるなどの良い変化が始まりました。生徒だけでなく、先生方も自己の目標に向かって努力する姿勢が現在の進学実績に直結していると感じています。
男女共学化による校風の変化(2014年~)
稲村先生もとは男子校でしたが、共学化によって今まで以上に多様な価値観に触れることができるようになりました。その効果としてクラブの入部率も以前より高くなり、勉強はもちろんクラブ活動も頑張る生徒が増え、生徒会活動も活性化しています。共学3期生となる今春は安田学園史上初めて女子の東大合格者を2名輩出しましたが、彼女たちもクラブ活動を一生懸命頑張っていました。
稲村先生今後も引き続き教育目標である「自学創造」(自ら考え学び、創造的学力・人間力を身につけグローバル社会に貢献する)の実現に向けて生徒と教職員全体が心を一つにしてさらなる躍進を目指します。また、2022年度は生徒から募集した新たな学校スローガン「Progress~更なる飛躍へ~」を掲げ、日々少しずつでも進歩できるように勉強、クラブ活動および生徒会活動にしっかりと取り組んでいきます。
制服がモデルチェンジします!
2023年11月に安田学園は100周年を迎えます。そこで、次の100年に向けて進化しつづける姿勢を体現するための制服変更に踏み切りました。積み重ねてきた歴史と伝統を継承する意味でスクールカラー「茄子紺」や校章「梅の花」などの伝統的なモチーフを散りばめ、都会的で洗練されたデザインへと進化します。中高生としての正しい装いは、社会に出た際に必要不可欠となるTPOに応じた着こなしへの理解を深めると同時に、豊富なバリエーションから自ら選ぶ多彩なコーディネートは学校生活を楽しくさせ、生徒の自主性と個性を引き出します。中高生時代にしか着ることのできない制服に、安田学園の思いをたくさん込めました。
コース制が大きく変わります!
2023年度の新入生からは総合コースを廃止して先進コースのみとなります。特にここ数年、受験生のほとんどが先進コースを希望しており、現在の指導体制を鑑みた結果として十分対応できると判断したことが理由です。本校の特長である「学校完結型の学習環境」をさらに改善しながら、生徒の夢をかなえる第一歩である大学現役合格を目指して進化していきます。今後は、卒業生に占める国公立大合格者の割合を30%以上へと推し進め、将来的には50%以上を目標に改革を行っていきます。
過去最高の人気を集めた中学入試の背景
社会の変化に合わせて大きく変化する東京の私学人気において右肩上がりの出願者数を集めている安田学園の中学入試結果について、広報部長の藤村高史先生からお話しいただきました。
10年前と比較した出願者数の違い
藤村先生2012年の出願数に比べると、2022年入試は7.2倍の出願数になっています。来校型とオンライン型を並行した説明会を数多く開催し、本校のアピールポイントである教育理念や学校完結型の学習環境をはじめ、大学進学実績や探究学習での学びなどを丁寧に説明し、受験生や保護者の皆さまに本校の魅力を深くご理解いただけた結果と捉えています。受験校として選んでいただけることの重責を担いながらも、人気を博している現状に甘えることなく高い水準の学習環境を提供することを心がけています。
受験生に見られた入学の決め手
藤村先生出願時に任意のアンケート回答をお願いしており、そこから分かったことは「教育方針」「学校完結型学習環境」「大学進学実績」「グローバル教育」を重視しているというものです。単純に偏差値だけでなく本校の中身を判断して受験校に決めた受験生・保護者が多いという事実をうれしく思います。本校を都立両国の併願校としているケースが目立ち、江東区、墨田区、江戸川区が全出願者数の半分を占めており、中でも江東区在住の受験生が非常に多いですね。
藤村先生そんなわけで、本校を受験する際には都立両国や白鷗を意識した問題対策をしっかり行っておけば安心です。受験生の皆さんには、受験直前の1年は「基礎学力の定着」を最も大事にして、受験科目を勉強しない日が無いように頑張ってほしいですね。また、早く第一志望となる受験校を決め、長期・中期・短期それぞれの目標をしっかりと実行していくことを意識して過ごしましょう。
通塾不要な学校完結型の学習環境 ≫編集後記
目覚ましいスピード感と力強さをもって進学校の地位を築いた安田学園は、全校の意識が大きく変わったことで東大生を送り出すほどの進化を果たしました。100周年を迎える2023年度に向けてコース制の改革がスタートした安田学園の今後に大注目です!
イベント情報
イベント名 | 日時 |
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中学入試学校説明会 | 2022年6月4日(土) 9:00~・10:00~・14:30~ |
中学入試学校説明会 | 2022年6月25日(土) 9:00~・10:00~・14:30~ |
中学入試学校説明会 | 2022年7月23日(土) 14:30~ |
安田祭 | 2022年9月開催予定 |
連載コンテンツ
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2021年8月17日
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