大学入試傾向分析インタビュー 東京都立小石川中等教育学校
学校の特色について教えてください
昨今、大学受験に関係ない教科・科目を勉強するのは無駄、行事が盛んなのは受験にマイナスという風潮があるが、本校は1919(大正8)年に東京府立第五中学校として開校以来、人間としての成長に無駄な教科などなく、学んだ全てが「人としての糧」となると云う考え=小石川教養主義を基本理念とし、文理分けをせず全員が全教科全科目を履修している。また、校是として「立志・開拓・創作」(自ら志を立て、進む道を自ら切り拓き、新しい文化を創り出す)を掲げ自主自立の精神を育てている。
平成18年度以来、SSH=スーパーサイエンスハイスクールに認定され、平成23年度から二期目に入っている。特に23年度・24年度はコアSSH(海外理数重点校との連携)にも指定され、ポーランド科学アカデミー主催の国際物理学論文コンテストでは9年連続の受賞・入賞を誇っている。
今年の受験傾向を教えてください
理系志望が増加し、中でも医師として社会に貢献したいという志望を持つ生徒が増加し、本年は東京大学合格5名に加え、3名の国公立医学部現役合格者を出している。校内自習室に本校卒業生を含む大学生・大学院生をチューターとして配置し、塾や予備校に行かずとも、こうした志望が実現できるように、カリキュラムの改善、進学指導の充実を図っている。