2013年 東大入試傾向分析インタビュー セサミ数学スクール
今年の東大入試傾向について教えてください
【理系数学】
第一問は、行列の一次変換がテーマであることに気付けるかがポイント。安直に計算しても時間をかければ解ける。
第二問は、変数分離→微分→グラフという基本問題。第三問は、場合分けと状況整理が煩雑であった。
第四問は、よくあるベクトル式の変形だと思って突き進むとなかなか解けない。ベクトルの問題を、幾何学的な観点から捉える練習をしておくと良い。
第五問は、連続する数の表記法を知っていても、(1)を上手く使いこなすセンスが必要である。第六問は、円錐を切ると様々な二次曲線が現れるという知識があると解きやすい。
【文系数学】
第一・第三・第四問とも「場合分け」が鍵を握り、第三問はその分量が多く、日頃の演習量が試された。第四問は、場合分け後の煩瑣な状況整理をこなせる能力を必要である。
第二問は、問題文中の「aによらない定数」という表現にとらわれて解くと計算量が多くなる。aにこだわらず、「定数であることを示す」ことに焦点を絞れば解きやすかったであろう。
【総括】
数学は、標準的な問題ができれば合格点に達する。常日頃から足元を見て地道に演習を重ねていくという真っ当な勉強が何よりもの成功法である。