2013年 東大入試傾向分析インタビュー Z会
今年の東大入試傾向について教えてください
東大入試の最近の状況で特筆すべきは、国語であろうと分析しています。
Z会東大マスターコース文系合格者の国語の平均得点率は直近3年で55.9%→51.9%→64.0%、最高得点は83点→78点→96点、また、理系合格者では同様に、平均得点率で49.5%→54.4%→60.3%、最高得点は54点→64点→74点と推移しています。平均点・最高点ともにアップしており、加えて高得点者の占める割合も多くなっています。
これまでの「国語は差がつかないので無難に乗り切る」という戦略から、文系ならば「(英語同様に)確実に、70点から80点の高得点を狙っていく」戦略に、理系も失敗できない教科として位置づけ、「古文漢文で着実に点を取り、40点台後半を目指す」戦略にシフトする必要があります。
また、他の教科もこれまでは問題そのものが難しく、受験生の差が出にくいものが少なからずあったのに比し、「大半の受験生が理解はできるが、解答として表現する際の記述力で差がつく」ように調整していると考えています。単に知識を増やす学習では対応できない、問いから解答へ至るプロセスを重視する、東大が本来求めているものを養う必要があります。