連載インタビュー 第3回 栄光学園中学校・高等学校
inter-edu's eye
神奈川の注目校の中でも人気のカトリック系男子校・栄光学園中学校。
今回は広報委員長である伊藤先生にその学園の魅力のみならず、私学の魅力や神奈川の受験状況についても語っていただきました。
【第3回】勉強は試験の為ではない!広く知識を高める教育方針
エデュ:進学実績について教えてください。
伊藤先生:本校は1学年180名と、男子校としてはあまり大きくありません。
進学者の半分以上が東京大学、早稲田・慶応・東工大・一橋へ進学しており、国公立への志向が高いです。生徒は希望する大学に進学するために必要な学力を、学校の授業を通じて身につけていきますが、決して東大だけを目指した授業をしているわけではありません。日頃から論述させる機会も多く、広く物事を考える訓練をしていますが、こういったことが東大の出題の方向性に合っているといえるのでしょう。
本校は高校2年生までは選択の授業がそれほど多くなく、すべての教科について全生徒が同じ時間数の授業を受けており、否応なしに広く学び知識を高める結果になります。これが受験テクニックだけではなく広く物事を考える基礎にもなっていると考えます。
最近の大学入試の英語の問題をみても、単純に英文が読めるだけでは太刀打ちできません。
科学的な考え方や、日本社会・世界について考える力がないと、何をどう判断していいか分からないため、広く学び知識を高めることは大学入試においても重要になってくるのです。
また、単なる学力だけでなく、学年の雰囲気が良いときは大学進学の結果が良いという傾向もあります。生徒全員がみんなで、助け合い励まし合う姿勢となるからでしょう。
高校3年まで運動部に入っている生徒も受験と部活をうまく両立させています。そういう生徒は時間が限られているということを非常に強く自覚し、切り替えが早く、集中力も高い。
『勉強は試験の為でなく、自分にとって本当に必要なこと』だと考えている生徒が多く、そうした伝統を受け継いでいるのは、強みの一つでもあります。
エデュ:学習面以外の学校の魅力について教えて下さい。
伊藤先生:本校は何かやりたいことがある生徒、たとえばスピーチコンテストや科学オリンピックなどにチャレンジしたい生徒がいれば、いろいろと支援する用意があります。だれかに言われてやらされるのではなく、自らやりたいと思うことがチャレンジの原動力で、その思いを学校側は全力で支援します。
中学生に入ると部活動に必ず入ります。校地が広く、野球・サッカー・テニスなど専用のグラウンドを広く使うことができるため、各部とも活動場所が重ならず活動できます。部活動は週2日ですが、曜日ごとに学年で振り分けて練習するなど、無理のない活動が可能です。
中学2年生以降は、部活動以外にグループ活動(同好会活動)があります。趣味が多彩になるにつれ、同好会に入ることも多いですね。
⇒第4回「神奈川の受験状況・傾向」
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