連載インタビュー 第1回 開成中学校・高等学校
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日本で最大の東京大学合格者数を誇る開成学園。名門校として長くトップを走り続けている裏側には、開成という空間の中で培われてきた「質実剛健、自主性を重んじる精神」があった。開成の持つ魅力は何なのか?開成に入るためにできることは何か?昨年校長に就任し、ご自身もOBである柳沢幸雄校長に話をうかがった。
【第1回】脈々と受け継がれる開成学園の教育理念と魅力
インターエデュ(以下、エデュ):まずは教育理念について教えてください。
柳沢先生:開成のシンボルは、
『質実剛健』、『開物成務』、『ペンは剣よりも強し』です。
開成は自由を尊びます。自由であるために『質実剛健』を重んじ、自立・自律した人間に育つよう指導しています。
『開物成務(人間性を開拓、啓発し、人としての務めを成す)』には自立・自律した人間の育成という意味が含まれており、校名の由来にもなっています。
また通称「ペンケン」で親しまれている『ペンは剣よりも強し』は言うまでも無く言論・精神の自由を表し、校章に掲げられています。
エデュ:私学の魅力、開成学園の魅力について教えてください。
柳沢先生:魅力としては2つのことが挙げられます。
1つ目は「知性・自由・質実剛健を重んじ基礎学力を養成するという精神が脈々と受け継がれていること」にあります。
昨年校長に就任し、中学入学以来ちょうど50年ぶりに開成の門をくぐったのですが、「変わらないな」というのが実感です。
生徒が主体となり将来の目標を見つけ「自学自習」して目標を達成していく。生徒同士が教え合うといった伝統もあります。このような基本的な部分は変わっていません。基本的な土台が変わらないことは開成の魅力だと思いますし、私学の一番の魅力だと思います。
2つ目としましては、「勤続年数の長い先生がいる」ということです。
卒業してからも学校との縁が続くというのは、開成の特長でもあります。卒業生が学校に来て先生と談笑するといった場面もよく見られますし、その卒業生がOBとして部活動の合宿に参加する姿も見られます。OB会は、学年会やクラス会、部活動の会などがあり、奨学金を寄付して在校生を支援するなど盛んに活動しています。
⇒第2回「開成学園が多くの合格者を生み出す要因とは」
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