連載インタビュー 第1回 東京学芸大学附属世田谷中学校
inter-edu's eye
東京学芸大学附属世田谷中学校は、国立大学の附属として文部科学省の研究開発学校の指定を受け先進的な授業を行うなど日本の中学教育の先陣を切ってきた。その核になる教育目標とは何か。特に力を注いでいる点は何か。創立65周年を迎えた同校の教育に迫った。
【第1回】『東京学芸大学附属世田谷中学校の教育目標』
インターエデュ(以下、エデュ):近年、中高一貫校の増加や少子化などに伴い受験環境も多様性を見せていますが、東京学芸大学附属世田谷中学校では何か変化はありましたでしょうか。
菅野校長:一般的には小学6年生の数が減ってきているとは思いますが、本校に志望される方の数はあまり変わっていません。通学指定地域を広げていないことと、出願条件が厳しい点からも志望者が大幅に増えることはないと分析しています。
また、東京学芸大学には附属高校もありますが、本校は中高一貫というわけではありません。現状では、高校も受験することになります。中学3年間、新たな気持ちで高校受験に向けて勉学に励む必要があります。実際は、本校の過半数の生徒が附属高校に進学していますが、新しい道を見つけてほかの高校に進む生徒もいます。附属高校への進学を目指すか、新しい道に進むか、選択肢が広いことも本校の特長です。
エデュ:教育目標について教えてください。
菅野校長:教育目標は3つございます。
1.個性的で人間性豊かな人格をつくる
2.創造性豊かな人間を育てる
3.敬愛の精神にあふれた人間をつくる
知識・技能を身につけた上で、それを活用していくための人格を育てていきます。学校としては、失敗してもいいから生徒にチャレンジさせるようにしています。たくさん経験させて、その失敗から学ぶ。学習面、行事でも一致した考えです。
こうした教育もあり、本校の校風を「自由である」と言う生徒が多いですね。ただ「自由」と言っても、自主的な規律を持った上での「自由」ですから、生徒たちはきちんと判断して行動しなければなりません。
⇒第2回『リーダーを育成する教育に注力』
東京学芸大学附属世田谷中学校 | |
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