連載インタビュー 第3回 東京学芸大学附属世田谷中学校
inter-edu's eye
東京学芸大学附属世田谷中学校は、国立大学の附属として文部科学省の研究開発学校の指定を受け先進的な授業を行うなど日本の中学教育の先陣を切ってきた。その核になる教育目標とは何か。特に力を注いでいる点は何か。創立65周年を迎えた同校の教育に迫った。
【第3回】『個性を伸ばし、創造力豊かな人材を育成』
エデュ:リーダーシップや自主性を育てるために行っていることは何ですか。
菅野校長:まずは「子どもたちにやらせる」ということです。導いてあげれば簡単で、短い時間で終わりますが、それでは本人の身についていません。時間がかかるかもしれませんが、子どもたちが自主的な判断のもとで行動するまでじっと待つことが大切です。そうすれば子どもたちは達成感を味わうことができるはずです。
エデュ:自主性を育てるために家庭でできることはありますか。
菅野校長:ここ数年、何でもお子さんにやってあげてしまうお母さんをよく見かけます。何でもやってあげてしまっては、自主性は育ちにくいのかなと思います。
「手をかけすぎない」
「声をかけすぎない」
「物を与え過ぎない」
この3つを守り、子どもに任せられる、判断させられる点は、見守ってあげることも大切だと思います。子どもには力がありますから。本人を信じてやらせてみる。危ないときだけ止める。それだけでも自主性は育つと思います。
エデュ:求めている生徒像はありますか。
菅野校長:求めているというより、与えられないとできないお子さんは入学されてからつらいと思います。与えられなくても自分で考えて動けるお子さんの方が入学してからも本校になじめるのではないでしょうか。
教育目標にあるように、個性を持っている、創造性が豊かである生徒を求めていますし、また指導していきたいと思っています。
エデュ:最後に受験生にメッセージをお願いします。
菅野校長:個性を伸ばしたい、創造力豊かな人になりたいという人を待っています。夢を持って希望を持って、自分の力を発揮したいという人はぜひ本校に入学してください。
⇒ありがとうございました!
東京学芸大学附属世田谷中学校 | |
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