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併願先の私立校はどのようにして選ぶ?

受検倍率が高く、合格が容易ではない公立中高一貫校の受検。
入試本番で力を出し切るには、私立校を併願で受験して入試独特の雰囲気に慣れておくのがおすすめです。
本番前の練習になるだけでなく、進路選択の幅も広げてくれます。

私立校を併願する3つのメリット

受験料が比較的安く延納も可能

私立校の一般的な受験料が2万円~3万円であるのに対し、適性検査型入試は受験料が1万円以下の学校もあります。比較的安く受験できるうえ、入学金、授業料などの納付を公立校の結果が出るまで待ってくれることが多いです。

本命受検前の予行練習として活用

入試独特の雰囲気を一度経験しておけば、本番での緊張が少なくてすみます。本命校と入試のタイプが同じ私立校を選べば、時間配分の練習にもなるでしょう。できれば合格して、心に余裕を持って本命校の入試に臨みたいです。

成績優秀者は特待生に選抜

入試での成績優秀者には、入学金や授業料を免除する「特待生制度」を導入している私立校も。この制度を利用すれば金銭的な負担を大幅に軽減でき、学習・環境面での手厚いサポートを公立校と変わらない費用で受けられることがあります。

入試日程のモデルパターン

入試日の早い埼玉・千葉と、2月から受験が本格的にスタートする東京・神奈川では日程の組み方が異なります。しかしどちらの場合も、本命校の前に本番を経験することで合格のチャンスが広がります。
「本命の公立中高一貫校」+「併願私立校」の組み合わせで、典型的な入試日程のパターンを考えてみます。

モデルパターン①
東京・神奈川の受験生

本命前に合格を確保

12月・1月
埼玉・千葉の安全校

2/1・2/2
東京・神奈川の実力相応校

2/3
本命の公立校

東京・神奈川の入試が多い2/1・2/2 に「合格」を確保し2/3を迎えるパターン。自信がついた状態で本命校に挑めます。

モデルパターン②
東京・神奈川の受験生

本命に向けて試験慣れするのが目的

2/1・2/2
東京・神奈川の入試タイプが同じ私立校

2/3
本命の公立校

2/1・2/2 に本命の公立校と入試タイプが同じ私立校を受験。試験慣れしてから2/3の入試本番を迎えます。

モデルパターン③
東京・神奈川の受験生

公立・私立どちらにも合格したい!

2/1・2/2
本命の私立校

2/3
本命の公立校

2/3午後〜
私立のチャレンジ校

受検(験)校が多くなりますが、2/1 か2/2に「安全校」で合格を確保しておくと、2/3以降「チャレンジ校」にも挑戦できます。

併願校選びに迷ったら?重視するポイントを決めよう

たくさんの私立校の中から併願校を選ぶのは、もしかしたら第一志望校を選ぶよりも難しいかもしれません。重視するポイントを決めて、無理のない日程でスケジュールを立てましょう。

「難度の差」をつけて検討

余裕を持って合格することができそうな「安全校」、なんとか合格できそうな「実力相応校」、現状では実力以上と考えられる「チャレンジ校」に分けて検討します。状況に合わせて受験校を選びましょう。

「入試のタイプ」を見極める

受検を予定している公立校と同じタイプの適性検査型入試を選びます。
そのほか、得意な1 教科で受験可能な入試や、プレゼンテーション入試など、自分の特性が活かせる入試を見極めましょう。

「入試日程」を重視

本命校の受検をどのような精神状態で迎えるかは、結果を大きく左右します。早めに入試を経験したいなら、12月・1月からスタートする埼玉や千葉の私立校入試を活用しましょう。

「譲れない条件」を考慮

自宅からの所要時間、教育理念、部活の種類など重視するポイントはご家庭により異なるでしょう。私立には魅力的な学校がたくさんあるので、これだけは譲れないという条件を決めて学校を選択しましょう。

本サイトを参考にして選択

本サイトでは各校からいただいたデータをもとに、公立校から探せる「おすすめ私立校」を掲載しています。先輩たちが吟味した併願校を参考にするのも一つの方法です。

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