おすすめ学校 大学合格実績&紹介 聖光学院中学校・高等学校
●学校紹介および本年度大学入試合格状況報告
聖光学院中学校・高等学校 教務部副部長(進路担当) 花家 徹
本校は横浜山手地区の高台にあり、カトリック精神を教育の基盤とする中高一貫の男子校です。将来社会に貢献できる健全で有為な人材の育成を目指し、積極的に校外へ出て社会とのつながりを持つことを奨励しています。ボランティア活動もその一つで、生徒会を中心に海岸の清掃やあしなが募金活動などを実践しています。昨年6月には、高校1・2年生の有志80名が、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県宮古市に赴き、被災されたご家庭の清掃や道路のヘドロ撤去などの作業を行ってきました。この他に、「聖光塾」など体験的な学習を重視したプログラムにも多くの生徒が参加しています。
聖光祭などの行事やクラブ活動など盛りだくさんの内容と中高一貫の安心からか、生徒の学習への取り組みはのんびりとしがちで、今年の49期にあたる卒業生も例外ではなく、高校1年生ぐらいまでは学力の遅れが心配されていました。しかし、今年の大学入試では予想以上の好結果を出してくれました。この背景には、まじめでアドバイスにも率直に耳を傾ける生徒が多く、生徒と教員との信頼関係が構築できていたということがあります。高校3年生には、校舎に隣接したセミナーハウスを放課後の自習室として開放していますが、教員の管理はなく生徒たちが自主的に利用しています。ハウス内の食堂は生徒同士の語らいの場でもあり、ちょうどよい気分転換にもなるようです。受験準備の出遅れを逆にバネとしつつ、焦らず一歩一歩ステップを踏んで信念を持って取り組んだ生徒が最後に実を結んだといえます。ここ最近の卒業生たちの受験結果がこのような次の代の生徒たちの自信につながっていると思います。
聖光学院では昨年から校舎の全面建て替え工事が始まっており、順次完成した棟から移転をしていきます。中庭のある明るいイメージの校舎の完成を生徒たちは楽しみにしています。12月には講堂も完成し、来年の4月に入学する生徒は、新講堂で初めての入学式を迎えることになります。建物は新しく変わっても、これまでの先輩たちから後輩たちへ受け継がれてきた良き伝統をこれからも引き継ぎ、社会に貢献できる人材を輩出し続ける学校でありたいと願っています。